あとがきにかえて
今回、この小説を執筆するにあたり、参考書籍として利用したのは、
ロバート・W・チェンバース著 『黄衣の王』より『黄の印』
この作品はチェンバースの『黄の印』のリメイクに挑んだものです。
黄衣の王には禁断の第二部が存在します。この小説では前編と後編で分けてありますが、二部構成にはなっておりません。また、このストーリーにはいくつかの謎が存在しており、それらを解き明かさずして、真実には到達できない可能性があります。
果たして、この悲劇は悲劇と呼べるモノであるのか?
あなたが読んで思い浮かべたままの答えが真実なのか?
雨の記憶の裏で、何が起きていたのか?
読了後に浮かぶ、あなたの中に、霧か闇かも判然としないもやもやが、謎への道しるべとなり、そしてもしかしたら、解き明かす鍵を見つけ出してくれるかもしれません。
もしも貴方に勇気があって、この作品を読み返すことができるのなら、真実を目撃することができるかもしれません。しかし、開いてはならない扉があることも、重々ご承知の上で判断してください。
願わくば、雨の記憶の行き着いた真実が、貴方に暗い影を落とさぬことを―――
〜 補足説明 解説等 〜
登場人物
・糺森 涼(ただもり すずか):名前の由来は京都市左京区下鴨神社にある【
なお、糺ノ森をもじった【ならずの森】という言葉があり、不可能、許されないことなどを示す。
・吉志の美代子、菅原の辰則:この二人に補足するのは所在地。
吉志の美代子は六条(京都)に住んでおり、そこは中世、罪人の処刑が行われた六条河原がある。
菅原は八幡、入ったら二度と出てこられない竹藪があり、八幡の藪知らずという句がある。
各章より
・「青桐の一葉」:青桐の葉が落ちて秋の到来を知ること。それによって小さな前触れから将来の成り行きや衰亡の兆しを察することを言う『一葉落ちて天下の秋を知る』という句がある。
・主人公の使っていた土や陶器の種類:土に
・ピースハイル、エレシノ、ゾドム:その名を持つ物質は地上に存在しないが………
・牡牛座:黄道十二星座の一つであり、冬の代表的な星座。1月下旬に南中する。輝星アルデバラン、プレアデス星団(和名:昴)、ヒヤデス星団などを含む。
・壁の一文:原作の序文をそのまま拝借。なにげに原作を読み解く上でもかなり重要なキーワードだと思う…
翻訳された原作の『黄衣の王』の『黄の印』をお読みになる場合はこちら↓
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The Creative CAT訳 『黄の印 〜The Yellow Sign〜』
こちらまで辿り着いた皆々様
こんなくそ長ったらしい稚拙な文章に最後までお付き合い頂き、まことにありがとうございます。
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AZMA
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